【なかなか聞けない相続Q&A】4ページ 不動産を共有すると、 どんなデメリットがあるのですか?

Q これから新しいマイホームの購入を検討しています。妻との共有名義にしようと考えているのですが、デメリットはありますでしょうか?

A 不動産の共有名義はデメリットが多いので注意が必要!

 不動産を共有名義にすると、主に3つのデメリットがあります

1.共有者の同意を得ずに売却、リフォームできない

 不動産を売却、リフォーム等を行うとき、共有名義人全員の署名、捺印による承諾が必要です。名義人同士の意見が異なると、売却や建て直しができなくなるなど、トラブルになる可能性があります。

2.共有者が亡くなった場合、

 相続の対象になる共有者が亡くなったとき、不動産の共有者の持分に関しては、相続の対象になります。どんなに愛着があっても、遺産分割の対象となる可能性があり、相続税納付のため売却しなければいけない場合もあるでしょう。

3.離婚した場合、売却しなければいけなくなる

 もし夫婦が離婚した場合、どちらかが家を出て行くことになるでしょう。一方が、共有持分を買い取れば、売らなくても大丈夫ですが、住宅ローンで購入して何年かで離婚した場合は、相手が残債を弁済し、購入できる資力がない可能性があります。すると、やむなく売却しなければいけなくなるかもしれません。

 相続・贈与について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。