【数字で見る相続】1ページ 3万4,782件
「3万4,782件」という数字は、最高裁判所事務総局家庭局の「成年後見関係事件の概況(平成27年1月~12月)」による、平成27年の成年後見関係事件の申立件数の合計です。前年比1.2%増加しています。申立人については、「本人の子」が最も多く、全体の30.2%を占めました。次いで「市区町村長」17. 3%、「本人の兄弟姉妹」13. 7%の順となっています。成年後見関係事件の割合を男女別で見ると男性が40.5%、女性が59.5%という結果が出ています。そのうち80歳以上の割合は、男性が34.2%、女性が63.3%となっています。
主な申立ての動機としては、「預貯金等の管理・解約」が83.0%と圧倒的。次いで「介護保険契約(施設入所等のため)」33.3%、「身上監護」25.7%の順でした。相続開始前に、被相続人または相続人が認知症を発症するケースが多いです。現在は心身ともに元気であっても、近い将来認知症にならない保証はありません。成年後見制度について、この機会に理解しておきましょう。相続・贈与について少しでも関心がある方は、お気軽にご相談ください。